おぴまろはまーたB級映画に騙されたんかい!

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B級映画を中心にお語り申すブログ。

映画「ハロウィン・レポート」感想 お菓子くれないとイタズラしちゃうぞ…ってイタズラの度がすげえ!

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【製作国】アメリカ 【製作年】2014年 【上映時間】92分
【監督】ボビー・ロウ
【キャスト】
ブランディ・シェーファー
ザック・アンドリューズ
ボビー・ロウ
ミキー・ロウ
ジェフ・ラーソン
ダン・マーケット
イアン・ロバーツ
ジム・タヴァレ

ハロウィンレポート

 

ハッピーハロウィン!!(一週間遅れ)
こんにちは、おぴまろです。
今年のハロウィン、皆様いかがお過ごしでしたでしょうか?
ハロウィンはもともとアメリカで定着した民間行事ですが、最近になって日本でもよく見られる行事になってきましたね。その規模も年々増してきており、場所によってはとんでもない騒ぎになっているのが見受けられます。特に渋谷とか、渋谷とか、渋谷とか!!
そんなわけで、ニュース記事やらテレビなどのメディアを通して渋谷のハロウィンの様子を拝見してみたんですね。

痴漢暴行器物破損…なんだこのザマはぁ!!

というかそもそも、ハロウィンって秋の収穫を感謝したり、その収穫を妨げる魔女や悪霊を祓うために自身も悪霊に化けるというのが本来の目的なのですよ。
真の悪霊になってどうするねん!
とまあ、ハロウィンの文化を日本でも楽しむというのも良いことですが、度が過ぎずマナーを守ってほしいものですね…。

 さて、前置きが長くなりました今回は、映画「ハロウィン・レポート」
きたるハロウィンを楽しもうと、若者5人が各地のお化け屋敷巡りを計画します。その最中で彼らは「青い骸骨(ブルースケルトン)」という究極のお化け屋敷の情報を入手しますが…。彼らに待ち受ける恐怖とは一体?!

いやー、ハロウィンにあまり縁がない私なので、せめてそういうジャンルの映画は観ようとレンタルしたんですけどね。なかなか面白かった!
本作はP.O.V(Point of View Shot)という主観ショットの映画なので、ホームビデオのような生々しさと臨場感を体験できるのも良かったですね。

そんな「ハロウィン・レポート」の感想、レビューです。

ハロウィン・レポートのあらすじ

ハロウィンの時期になると、アメリカの各地では数多くのお化け屋敷が出現し、地元民や観光客で賑わうのが通例である。しかし、本場アメリカのお化け屋敷では、オバケを演じる役者たちの度が過ぎて、トラブルになってしまうことも多々あるという。しかし、ザックやマイクたち5人の仲間は、どこにでもある普通のお化け屋敷に飽き飽きしていた。そこで、巷で噂される究極のお化け屋敷「青い骸骨(ブルー・スケルトン)」を探し求め、アメリカの各地を旅することにする。ハロウィン当日が近づく中、ザックがついに「青い骸骨」の情報を手に入れるが―。

 P.O.V 手法による演出

さて、先にも述べたように本作は、P.O.Vという手法で撮影されております。P.O.Vとは「主観ショット」「視点ショット」といった意味合いで、作品の登場人物が作中で実際にカメラを回し、その映像を視聴者が見るといったフェイクドキュメンタリーのような感覚で鑑賞できるのです。この手法を使った代表作に、「ブレアウィッチ・プロジェクト」や「パラノーマル・アクティビティ」といったホラー映画がありますね。本作「ハロウィン・レポート」もこの手法で撮られています。
しかし、このP.O.Vですが、私は正直苦手なんです。

さっき面白い言ったじゃないか!と言われるかもしれませんが、今までのパターンがあるのです。あくまで自論ですが、P.O.Vは主観の映像なので、映画の映像というより素人が撮影したような生々しさを演出します。そのためにBGMや効果音をあまり使わなかったり、事件が起きるまでの展開が非常に遅いといった特徴があります。そうなってくると全体を通して少し退屈だと思いませんか?私がP.O.Vを毛嫌いする理由はこういった事情があるからなのです。

しかし、本作は意外に展開が多くホラーとしての恐怖感もあったので見やすいという印象がありました。詳しくは下記で説明していきます。

ホラー映画×ハロウィンという設定

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本作はハロウィンがテーマなので、ピエロやゾンビ、魔女などに仮装した人間がうじゃうじゃいます。しかも、主人公たちは各地のお化け屋敷を巡るというストーリーなので、お化け屋敷をカメラで映している時点で、いわゆる擬似ホラーのような展開が多めにあります。このように、ホラー映画というジャンルで既に化け物がいると、ホラー被せのような感覚に陥り、出オチ感が出てしまうのではないかという心配がありました。
しかし、逆に言えば事が起きるまでのツナギとして退屈しないという見方もできました。下手にP.O.Vにこだわって展開遅いよりはこの方が良いのでは…?

一番怖いのは人間である

「オオカミ、吸血鬼など怖くない。一番怖いのは人間がする行為である。」

これは本作の冒頭にて表示された、どこかの偉い人の格言のようなものです。
え、ホラー映画でなぜそんなことを?と最初は疑問に思いました。
実は本作にて主人公たちに襲いかかる存在は「人間」なのです。
当初この作品のパッケージを手に取り、ストーリーを見た段階では、得体の知れないモンスターが襲いかかってくる映画だと思っていました。
しかし、本編が進むにつれ「敵」は人間だと知ります。主人公たちはお化け屋敷を巡るうちに、どんどん田舎のコアな場所に赴きます。
田舎に進むにつれお化け屋敷は徐々に過剰なものになっていき、事件が起こります。
それはあるお化け屋敷でお化け役の少女(予告編に出てくる彼女です)と出会ったあとに起こりました。主人公たちはその少女がいたお化け屋敷を後にし、遠く離れた次の目的地へと向かいます。そこでなんと、前のおばけ屋敷にいた少女が主人公たちのキャンピングカーの外にいるのです!!その少女はキャンピングカーに上がり込み、急に叫び声をあげだす始末。
私は正直この展開に鳥肌が立ちました。この時点では彼女はお化けなのかとも思いました。しかし違うのです。
なぜなら、途中で主人公たちに撮影をするなと怒鳴りつけてきたピエロが彼らのあとをつけていたり、お化け屋敷で主人公たちの名前を知っていたりと、これはグループによる過剰な行動だというのが分かります。果たして「青い骸骨(ブルースケルトン)」と何か関係しているのか。本編を観れば明らかになります。

良かった点/悪かった点

良かった点は、P.O.V手法を飽きさせない展開にしてくれたところです。上記でも述べたように、P.O.Vの映画は展開が遅めなので、観てるうちに飽きてしまうことが多いのですが、本作はお化け屋敷を巡るという点で色々なお化けのメイクをした人が観れる点で退屈しませんでした。また、その中でトラブルや不気味な演出をしてくれるのでとても観やすいものになっていたと思います。

悪かった点は、オチが弱いところですね。実はこの作品、キャストが全く同じの次回作があるのです。(観る機会があれば次回作もレビューします。)そのため、本作のラストは少々グダグダした感じになっております。途中まですごいドキドキして観ていたのに、え、終わり?!といったモヤモヤした印象でした。

まとめ

・P.O.Vを上手に演出できている!

・一番怖いのは人間であるという恐怖感が良い!

・ラストは少々ガッカリしがち!

評価:75点(100点満点中)

次回作にさらなる期待を寄せたいですね!