おぴまろはまーたB級映画に騙されたんかい!

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映画「デス・フロア」感想 故障したエレベーターと街に広がるゾンビウイルス?!

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【製作国】イタリア 【製作年】2017年 【上映時間】100分 
【監督】ダニエーレ・ミシシチア
【キャスト】
アレッサンドロ・ロヤ
クラウディオ・カミッリ
エウリディーチェ・アクセン
ベネデッタ・チマッティ

デス・フロア

こんにちは。おぴまろです。
皆さんはよくエレベーターを利用されますよね?
急になんやねん!という疑問はさておき、エレベーターを利用しててこんなことありませんか、という訴えがあります。
この間旅行で旅館に泊まった際にエレベーターに乗ったんですね。そこには既に別の宿泊客がいらっしゃったのですが、見たところその人は自分と同じ階で降りる予定だったのです。そしてその時がきていざ降りようってなるんですけど、当然同じ階で降りる人もいるわけなのですが、こういうとき自分は極力あとに降りるタイプなのです。しかし、そんなとき事件が起きてしまうのです。
それは通称、降りるときにお互いが譲り合ってしまい「え、あ、あの、あ、えっと…。」現象。この事件が起きてしまったらもう大変!お互い降りるのにエレベーターという人を運搬する空間で立ち往生してしまうのです!ああ、恐ろしい。特に混んでる時にこのような事件が起きたとしましょう。同じく後ろにいる降りようとしている人に、「はよ降りんかい!」という威圧がきてしまうのです。ああ、恐ろしい。もはや良かれと思って譲っているのに、むしろ険悪なムードになってしまうのです。
さしずめその空間は、デス・フロアと化してしまうのです!!
皆さんもそのような経験、ありませんか?…え、ない??

 さて、またしても前置きが長くなってしまいました今回は、エレベーターに閉じ込められてしまい、外ではゾンビウイルスが蔓延!そんな二つの恐怖が襲う映画、『デスフロア』の感想です。

あらすじ

クラウディオはクライアントとの重要なミーティング直前に、オフィスのエレベーターに閉じ込められてしまう。閉所恐怖症の彼は一刻も早く脱出しようと試みるが、援助が来る気配もない。わずかに開いたエレベーターのドアの隙間から外の様子は窺っていると、どこからともなく女の悲鳴が・・・。
なんと、彼が閉じ込められている間にエレベーターの外では伝染性の高い謎の致死ウィルスが蔓延し、人々を凶暴なゾンビへと変えていたのだった。

舞台はエレベーター!外ではゾンビウイルスが蔓延

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さて、業者の点検が甘かったゆえにエレベーターにひとり取り残されてしまった会社員の主人公。彼は仕事にストイックな性格で、仕事のことなら家庭をも顧みない性格です。そんなときにまさかのエレベーターが停止!このあと会議があるというのになんという悲劇。これ以上の悲劇があるでしょうか。いや、あるんです!
その頃街では既に着々とウイルスが蔓延。もちろん彼はエレベーターに閉じ込められているのでそんな事は知る由もありません。むしろ、早く仕事に戻りたい!まさにストイックな性格のようです。果たして主人公は、無事にエレベーターから脱出し、ゾンビウイルスから生還することはできるのか。

 

…いや、エレベーターにいた方がよくないか??

ゾンビ×エレベーターという設定は吉か凶か

『デスフロア』の「フロア」とは、もちろんエレベーターのことです。そんな事は当たり前で、舞台はもちろん主人公が閉じ込められたエレベーターなのです。そうなってくると、ホラー映画をたくさん観ている方は作品の冒頭で嫌な予感がしてしまうのではないでしょうか。そうです、エレベーターという閉鎖空間を舞台にしたゾンビ映画って、終盤まで持つの?という疑問と不安。他のゾンビ映画は、街でウイルスが蔓延し襲い来る大量のゾンビから主人公たちが逃げ惑い、立ち向かい、時には人間模様もありで展開していくのです。

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しかし、本作はどうでしょう。主人公はエレベーターに閉じ込められてしまい1人。閉じ込められているわけですから、当然他の場所には移動しません。自分の街に異変が起きてるのだって、途中の電話で気付くのです。こういった縛りがある映画は少し退屈してしまうかもしれません。もしも自分がこういった状況になったらどうしようと自分に緊張感を与えながら鑑賞するのが良いのかもしれません。

ゾンビのメイク、演出はなかなかのもの

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エレベーターという閉鎖空間の中、どのようにしてゾンビと主人公を絡ませるのかと思っていた中盤。主人公はエレベーターの扉を無理やりこじ開けようとします。努力の末ほんのわずかに開き、どこかの階のオフィスが姿を見せます。そこでついに本作のメインであるゾンビの登場です。
本作のゾンビはメイクもしっかりしており、わずかに開いたエレベーターの隙間から主人公を襲う演出はなかなかのもの。正直なところ、進展がないのではないかと不安になっていたが、良い緊張感を与えてくれました。

良かった点/悪かった点

良かった点は、やはりゾンビのメイクと演出がそこそこにしっかりしていた点です。なんといってもゾンビ映画はゾンビが主体ですので、彼らが仕事してくれないと一気に低予算感が出てしまいます。本作はエレベーターという限られた空間の中でゾンビをいかにして演出するかという点がしっかり配慮されており、ゾンビの登場シーンはとても緊張感のあるものに仕上がっていました。

悪かった点は、展開が遅いのとそれに伴って主人公の行動にイライラしてしまいます。序盤から中盤にかけて主人公はエレベーターから脱出しようと業者や部下、妻に電話します。しかし、一向に動かないエレベーターに主人公のイライラは募り、感情を露わにします。しかし、それが長いのです。電話をして少し経ち、状況が変わらないのでまた電話をする。イライラしてタバコを吸う。この繰り返しがとても多いのです。もはやイライラしている主人公にイライラしてしまいます。

まとめ

・ゾンビ×エレベーターという新しい設定が新鮮!

・ゾンビのメイクや演出がしっかりしている!

・展開が遅いので気長に見守りましょう!

評価:40点(100点満点中)
エレベーターに閉じ込められるという設定は少し退屈なイメージがありました。